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第六章  児玉さんの夢日記

第1話 童子と柔道場の夢

夢見の始まり


児玉さんからメールが入って来ました。
彼女は三十代の二児のママです。

児玉 面白い夢を見ました。ルナさんが出てきました。
    今度聞いてください。

と言う訳で教えてもらった夢です。


柔道場の畳の上に私は立っていました。
道場の畳は緑色で、四角い赤の枠がありました。
その真ん中に童子が現れました。
私は手に持っていた赤い布で出来た丸い入れ物を渡そうとしました。

すると、ルナさんが現れて、
「その方は高貴な方なので、赤ではなく、
こちらの緑の方を渡すんですよ。」
と言われたので、色違いの緑の方を渡しました。

その丸いものには二つとも金色で刺繍がしてあって、
「○安○供」と書いてありました。
その意味をルナさんに尋ねると
「これこれ・・・。」と教えてくれましたが、
目が覚めると思い出せませんでした。



児玉  四字熟語は二文字が分からなくって。
ルナ  マンダラの夢みたいですね。

児玉 それって何ですか。
ルナ 柔道場って四角い緑の中に、さらに赤色で枠が作られているでしょ。
    して、中央に丸いものを持つ童子でしょ。
     四角と丸で構成されているものを基本的に
    「マンダラの夢」って言うんです。

児玉 マンダラってなんですか?
ルナ 宇宙の仕組みのようなもの。
    夢の中に出てくる時は、心のバランスを取ってくれたり、
    癒してくれたりするの。

    人生が変化したりする時にも出て来るみたい。
    童子って、中国の童子って感じでしょ。
    よくお茶碗とかに描いてある。

児玉 そう、中国の服を着ていた。
ルナ それは老賢人とも言って、導師のこと。
    導師はいろんな姿で出て来るの。
    長老のようなおじいさんのかっこうをしたり、
    昔の絵に出てくる童子の姿をしたりね。

児玉 赤や緑の意味は?
ルナ うーん。ふつう、は情熱、は愛だけど、
    ここは、何か、そう単純には言えないみたい。

 夢の中の四字熟語も何だったのか良く分からなかったのですが、
全体的には「夢見の始まり」を告げる、印象的で、
神秘的なメッセージ・ドリームでした。

ルナが児玉さんに夢日記を付けるように勧めたら早速見た夢です。
夢の方では待ってましたとばかりに、印象深いのを見せてくれました。

解釈は何年か先にわかるんでしょう。
これからの人生を歩んで行く時に心の支えになる夢です。

マンダラの事はカテゴリに詳しく書いてます。
参考にしてくださいね。



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by yumemiryoku | 2009-12-31 01:02 | 第1話 童子と柔道場の夢

ルナ流の夢日記の付け方

夢日記はどう付けたらいいでしょうか。
今日はルナ流の夢日記のつけ方を紹介します。

私は広告の裏紙を集めて、バインダーにはさみつけ、
鉛筆を二本用意します。
シャープ・ペンシルは折れやすいので使いません。
ボールペンは寝たままで、さかさまでは書けないので、
これも使いません。

 それらを枕の左に置きます。
右利きなので、横を向けばすぐに書けます。
こうして、夢の断片を書いています。

 翌日、夢日記用のノートに改めて書き直しています。
ノートは2.5センチの厚さのものを使っています。
普通の大学ノートではすぐに終わるので見直すのが不便だからです。
このぶ厚いノートで、一年半ぐらいは使えます。

次に書式です。

決まりはありませんが、始めのうちは、
次のような項目を基準に書き出しました。


  本のタイトル     
 夢の本体
 シンボルを調べて書き込む
 解釈・メッセージ
 感想
 その日の出来事
  イラスト


タイトルをつけると探し出すのに便利ですし、
夢のシンボルを把握出来るようになります。
イラストを書くとさらにメッセージの理解を助けます。探すときも一目瞭然です。


シリーズを調べてみましょう。

少し夢がたまったら、タイトルと主なシンボルとメッセージを
表にしてみましょう。
繰り返し出て来るシンボルを発見したりして、
流れや特徴が見えてきます。
夢にシリーズが現れるのは、私も夢セミナーを催して初めて
実感することが出来ました。

 一年も書き溜めて行くと、だんだん自分の夢の癖が分かって来て、
このように詳しくノートに付けなくても
メッセージが分かるようになって来ます。

 夢セミナーなどで他の人の夢を聞くのは、たいへん参考になります。
自分の夢のパターンとの違いがはっきりして、
これまで当たり前だと思っていた事がそうでない事に気づき、
客観的に見る目を養うことが出来ます。

夢の中には解釈できない物もたくさんあります。
気にしないで、書きとめるだけにしておきましょう。 

夢との距離、間合いはほどほどに、が極意です。
夢が何でも教えてくれることはありません。
あなたの意思や決意、選択が最優先です。




ひらめきは24時間営業ですよォ!

ひらめきの情報源はハイアー・セルフの次元にあります。

それをキャッチするのは右脳です。
右脳は直感やシンボルやイメージを処理します。
それを左脳が翻訳します。
左脳は論理や分析、言語的な思考の分野です。

 ハイアー・セルフは問題の解決法を24時間発信しているのですが、
起きている時は左脳が活発なので、それをキャッチ出来ません。

 眠っている時と瞑想中は心のおしゃべりも消えて、
左脳がしずまり、右脳優先となり、ひらめきを得やすい状態が出来ます。
ところが目が覚めると忘れてしまいます。

 ハイアー・セルフなどの人生の応援団は、
私たち人生の宿題を解きやすくするためのアイデアを持っているので、
私たちに連絡を取りたいのですが、
仕事やテレビやゲームあるいは感情に夢中になっているので、
そのかすかなノックが聞こえません。

 眠りについて心が静かになって、やっと、そのノックが聞こえてきます。
ところが、夢の方は、アイデアを伝える前に、
まず私たちの雑念や感情を、処理するのに忙しくて、
雑夢や不安な夢、恐ろしい夢を作って、心を浄化しなくてはなりません。

 一晩に合わせて90分ほど夢を見るのですが、
それらを処理して、ようやく雑夢が終わると、
もう、目覚めの時間が近づいています。
そのころ静かになった潜在意識に、
やっとハイアー・セルフからの情報が届くのです。

ハイアー・セルフのいる次元はシンボルやイメージの世界です。

右脳がそれをキャッチして、左脳が翻訳して、ストーリーにする時に
ハイアー・セルフの姿も本人に一番届きやすい姿になるように
演出されます。
好きなタレントだったり。興味もないタレントだったり。
鳥の姿だったり。老人や大母だったり。
警察官だったり、数字だったり。

その時に使う材料は日常のものです。
ここに、お国柄の違いや、個人の生活パターンの違いも現れてきます。

 夢見に慣れて来ると不思議なシンボルそのものを
覚えていたりします。
このような時には神秘的な思いに駆られます。
それはハイアー・セルフの世界をダイレクトに感じさせてくれるから
かも知れません。

こういう仕組みから「夢見」にはひらめきを呼ぶ「ちから」があるのです。 

べサーズの本はアメリカ人向きに作られたと思うのですが、
お国柄がちがう日本人の私たちでも充分に活用できるのも、
人間は根源的なところは同じだからだと思われます。

ひらめきは24間営業ですから、起きている時でも
心のおしゃべりが静まる時や、何かに集中するときに届きます。


 ルナの場合は、パッチワークをしようと座って針をもったとたん、
「あれ、忘れてた。」と思い出して立ち上がることがしょっちゅうです。
料理をしている時、お風呂に入っている時、布団に入ったとたん、
そんな時にも、小さなひらめきを得ます。
共通項はリラックス。

 これに対してすぐに処理をするパターンを身に付けると、
「これを知りたい。」と思った時、
偶然に開いた本の、そのページに書いてあったり、
テレビをつけたとたんに情報を得たりと言う事が増えてきます。

「夢を思い出すモード」と、「ひらめきを受信するモード」は一緒です。
そして「瞑想のモード」もね。
だから、夢日記を付け出すと、共時性が増えるのは当然の事なのです。
「ああ、ちょうど良かった。」
という事がどんどん増えて来ます。

さあ、夢日記を付けだした人も、まだの人も、
それぞれにもう一歩深く夢に取り組みましょう。




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by yumemiryoku | 2009-12-21 15:30 | ひらめきは24時間営業

夢の思い出し方

第5章   ひらめきを引き出す夢見のちから

さあ、ここまで一緒に読んで下さったみなさんへ

夢日記を付け始めたでしょうか。
今日は、夢の思い出し方なんかをお話しましょう。

夢の思い出し方

一番にする事は、夢を思い出そうと強く決意することです。
そうしたら、次に、枕もとにノートと鉛筆を置いて寝ます。
それだけです。

「なんだ。それだけ?」と言われそうですが…。
でも、決心する事こそ、物事を引き寄せる力の源ですもん…。

他には、夢に関する本を探しに行って見たり。
夢日記用のノートを買ってきたり。
何らかの行動をして、夢にアピールしましょう。
「本気だよ。」って。

夢を見たら、夜中でも、朝でも、すぐに書き出しましょう。

 クリアーな夢は、目が覚めてもしっかりと覚えていますが、
普通の夢は起きてトイレに行く間に忘れてしまします。

ちょっと思い出したワンシーンだけでも、とりあえずノートに書きましょう。
これが「夢のしっぽ」です。
この「夢のしっぽ」を書き留めると、その前のシーンが出て来ます。
それを書くと、さらにその前のシーンが出て来ます。
長い夢はこのように時間をさかのぼって書き出すとうまく行きます。

 これとは逆の方法、つまり、始めから全部思い出して、書こうとすると、
せっかく思い出していた夢のしっぽの方を忘れてしまいます。
不思議な現象です。
 
 また、「簡単な夢だった。よし、覚えた。」と思ってそのまま眠ると、
アウトです。やっぱり、忘れてしまします。

でも、こちらが本気だと分かると、夢ってあの手この手で
忘れないようにしてくれるんです。
次の夜にまたチャレンジしましょう。

 もし、嫌な夢を見たら、無理に書き出さないでもOK。
後から、キーワードだけこっそりと調べましょう。

お勧めの夢の解釈の本は『ドリーム・ブック』 
(ベティ・ベサーズ 中央アート出版社)です。
スピリチュアルな解釈を求める人のバイブル。
きっと目からウロコの連続でしょう。

親が死んだ夢はどうしたらいい?

「この前、親が死ぬ夢を見たんだけど。」
と、最近、相談を受けました。

こんな時は、「親」と「死ぬ」というキーワードを調べます。
」は自分の中の親の部分です。
子供がいる人は子供に対する自分の態度などの事です。
死ぬ」のは自分の中の古い部分を処理することです。

組み合わせると、「子供に対するこれまでの接し方をもう卒業する」
という意味になります。


子供は日々成長していくので、親も接し方を変える時期が
節目節目にやって来ます。
今まで、叱れば済む事だったのに、言い返して来たり、
あるいは、いつも一緒に居たがったのに、甘えて来なくなったり。
いつのまにか、大人のようなふるまいをしたり。
どう変化するのかは、予測がつきません。

心の準備をしましょう。
そして、対応できるようにしましょう。
親ライオンが子を崖から落とさなければならない時も必ず来るのです。

こうやって解釈すると、思いがけないメッセージの夢でした。

ね。ほら、心配しないで。

もちろん、本当の親にも、「元気?」と電話しましょう。
「行動する」のが「つき」を呼ぶ秘訣でした。



眠りと目覚めの中間の世界がポイントです。

夢を思い出す時は、覚醒と睡眠のあいなかにいます。
この起きてもない、眠ってもいないと言う状態が
瞑想と同じ脳波のレベルにいます。
その脳波の時には、ハイアー・セルフからのメッセージを受け取りやすい時です。

「入眠時幻覚」という言葉があります。

入眠時に幾何学模様が見えたり、ひらめきを得たりする事が
報告されています。
あなたも、布団に入ったとたんに、「あっ、ミスがあった!」と
仕事の事を思い出したりしたことがありませんか?
わたしも、そうやって、翌朝一番に訂正して、
事なきを得た事が何度もあります。

 入眠時と出眠時に「ひらめきへの出入り口」があるわけです。
そこに通じる細い道を少しずつ太くしていくと、
起きている時でも、そのルートを使えるようになります。
夢を思い出すことを勧める理由はここにもあります。

夢の中で私たちはメッセージをもらっているので、
これを「解釈して受け取れるようになる事」と、
「起きている間でもひらめきに敏感な体質を作ろう」というのが
この本の目的です。
 

これまでに紹介した人たちも、毎日夢を思い出した訳ではありませんでした。
週に一度、あるいは一ヶ月に一回、そんなペースでした。
私はほとんど毎日思い出していますが、いろんな夢が混じるので、
解釈していく上では、たまに思い出す方が全体の流れを捉えるには
いいのかもしれないなとも思ったりもします。

 それでも、朝、夢を思い出そうとする行為が大切です。
その瞬間に留まることこそ、ひらめきを得るための、
パイプを太くするトレーニングだからです。


 夢を思い出しやすくなるための別の方法として、
人生の中でうまくいかない事や、アイデアを欲していることなど、
抱えている問題や課題を明確にしてみるのは効果があります。

「これを知りたい!」「解決したい!」などと、意図をはっきりさせる事です。
こういう強い願望には夢を引き出す力があります。


 ルナも『夢見力』をどんな構成にしようかと考えていた時、こんな夢を見ました。

洗濯物をたたんでいる。
下着は下着。タオルはタオルと重ねていく。

これを見て、「ああ、それでいいの!」と思って、大喜びで目覚めました。

これで、「人物別にすればよい。」と分かったのです。
何人もの人の、沢山のバラバラの夢をどう並べたらいいのか
悩んでいた時に見たのですから。

洗濯物の山」はごちゃまぜになっている沢山の夢を指します。
それをAさんはAさん。BさんはBさん毎に重ねて行けばOK、
という夢でした。

 これをなんだ、「普通の夢じゃん。」と無視したら
もったいない事になっていました。
これは、解決したいというテーマを明確に持っていたので、
夢が教えてくれたケースです。
ささいな夢でも「あうん」の呼吸で解釈できるようになります。

 夢には質問することもできますが、「どうしたらいいでしょうか。」
というような質問には答えてくれません。
それはハイアー・セルフが私たちの意思決定を大切にしているためです。
人生を歩むのは自分自身だからです。

 それは、例えば、私たちがサッカー競技を応援することは出来ても、
選手のかわりに競技できないのと同じです。

ハイアー・セルフの立場は、試合中に外に立つコーチと同じかも知れません。
サインを送るだけです。
そのサインを読み取り、競技に活かすかどうかは選手に任されているのと一緒です。

夢はすべての人に与えられた、宝です。
あなたの人生のサポーターですよ。


さあ、今夜も夢を必ず覚えておくぞと思って。
では、おやすみなさい。



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by yumemiryoku | 2009-12-14 23:32 | 夢の思い出し方

第6話 マンダラの夢

 「マンダラの夢」というのはユングが提唱し始めたものです。

私たち日本人は密教寺院に行くと、
金剛界曼荼羅や胎蔵界曼荼羅というものを拝見することができます。
これとユングのいうマンダラとはルーツは同じです。
  
 ユングは自分自身が精神的に不安に陥ったとき、
「円」を基調とした図を描くと心が落ち着いた経験を持っていました。
そして、自分の患者が心理的危機に陥ったり、
また、そこから立ち直る時に、
同じような夢を見ることに注目しました。

 その後、ユングはチベット仏教に出会い、
そこで「円」と「四角」を基調とした構成の曼荼羅があることを
知りました。
 そこで、そのようなシンボルを持つ夢を心理学的に
「マンダラの夢」と名付けました。

マンダラの夢は、人の心のバランスが崩れかかるとき、
あるいはそれが一つにまとまりかける時に立ち現れます。
心の危機を解消し、治癒する力を持っています。


そこまで危機状態になくても、変化や転換期に、
または大いなる癒しとして現れるのではないかと思っています。


曼荼羅は宇宙を描いたもの

曼荼羅図は宇宙という多次元の世界を平面に写そうとした時、
先人たちが、円や四角という幾何模様を使って、
あるいは仏や菩薩という擬人化したものを使って
表現しようとしたものです。
苦心の賜物です。

仏とか菩薩というと、日本人にはなじみがありすぎて、
「ああ、あれね。」で終わってしまいがちです。
あるいは「有難いもの。」で済ませてしまうかも知れません。
それでは先人たちが伝えたかった真意が見えてきません。
もったいないですよね。

「システム・オブ・ユニバース」(宇宙の仕組み)。
これがマンダラを理解するのにぴったりです。

 マンダラの夢とは「宇宙の夢」でもあるわけです。

さて、山崎さんの夢に戻りましょう。

「宇宙のど真ん中のヘビ」はまさにマンダラの夢です。
この夢は彼女をどこに向かわせようとしているのでしょうか。
あるいは、彼女を癒し、変化をもたらそうとしているのでしょうか。

このような根源的な夢に対しては、解釈を急ぐ必要はありません。
調べ物をしたり、連想をしたりして遊ぶことから始めて、
ゆっくりゆっくりと進む事になります。
それこそ十年後にやっとわかる事かも知れません。

 
 この夢を見たころから、山崎さんは何をやりたいのか、
具体的なものが見えてくるようになりました。
将来について、定年が近いご主人との会話も増えました。

漠然と見ていた将来の夢に、
田舎で二人で畑をしたいというものがありました。

ある日、ご主人の出張先で、手入れしていない空き地を見つけて、
草取りをし始めました。
花を植え、野菜を植え、いつのまにか、小さな畑ができました。
週末になると、きゅうりやトマトの成長を楽しみにする二人の姿がありました。
こうして、知らない間に、人生を再び歩み出していました。


新たな課題へ


一連の成果が上がると、次の課題が出て来ました。

山崎さんの「何をしたらいいのかわからない」という悩みは
「これでいいのかしら」に変わって来ました。
そして、畑だけではなく、「もっと何かしなくてはいけない」
という思いが残りました。

このような思いを無視してはいけません。
過去生から持ち越した魂のカルマから来る思い癖なのか、
あるいは子供のころのトラウマ(心の傷)なのか。
あるいは魂の、人生の目的に向かわせようとする「聖なる悩み」の
可能性もあります。

 その課題があきらかになっって来たのは、九月でした。
 山崎さんの所属していた夢セミナーは七月に終了しました。
そこで、私は平行して行っていた御堂のセミナーに誘いました。
それが九月。
九回目のセミナーの時でした。

複合したトラウマ

御堂に着くと、山崎さんは緑あふれる御堂のたたずまいに
すっかり感動したようすでした。
不動明王のすぐ前で、セミナーは始まりました。
一段落したときです。

唐突に「天上天下唯我独尊とはどういう意味ですか。」と
山崎さんが尋ねました。

 一瞬、シーンとなってしまいました。
もちろんわたしは、辞書以上の意味は知りません。
質問の真意を図りかねて、「自分で考えてください。」と答えました。

 ところが、山崎さんはこれですっかり落ち込んでしまったそうです。
後日、二人だけで話し合いました。

ルナ あの言葉の意味が分からなくて、落ち込んだのではなく、
    質問して答えてもらえなかったことに対して傷ついたのですね。
    「答えてもらえないのは、嫌われているから」と言う思い癖が
    あるのではないですか。

    幼い頃って、「なぜ、なぜ。」と質問する時期が誰にでもありますよね。
    そんなとき、親が忙しくてかまってもらえなくて、
    不機嫌に答えられた記憶などがあるのかも知れませんね。
    どうですか。
    少し振り返ってみて下さい。

山崎 そういえば誰にでも聞く癖があります。

ルナ 話を戻しますが、「天上天下唯我独尊」の真意を、
    私のようなものが知るはずはありません。

    ただ、夢日記をつけていくと、登場人物も、家も車も、
    何もかもが自分自身だと深いところで気づく時が来ます。

    夢の中でも現実でも、自分がすべてを作り出しているのではないかと、
    考え始める時が来るのです。
    そのことが、「唯我独尊」に近いかも知れません。

    もちろん、このような境地を体験するには私の人生経験が浅すぎます。
    が、この真意を求めようとする心が大切なんだろうなと思っています。


どうせ信じてもらえない

山崎さんは、夢日記をつけ始めたとたん、
このように不思議な夢や、不思議な体験が始まったのですが、
家族には何も話さないでいます。

その理由を尋ねると、「どうせ信じてもらえない。」という事だそうです。
まだ一言も話していないのに、
すでに拒絶されたイメージを持っているのです。

これは、子どもの頃のトラウマに加えて、
過去生からのトラウマも考えてみる必要があります。

 過去生で厳しい修行をして、その時、瞑想で得た神秘体験を
周りの人たちに受け入れられず、苦しんでいる姿が見え隠れします。
それが、今でも思い癖となり、現世を歩む足かせに
なっているようにも思われます。

「自分で考えて下さい。」という言葉に対する強い反応から、
直面して考えていくテーマが具体的に見えてきました。

心を苦しめる思い込みのパターンが分かった

 質問をして答えてもらえないと、拒否されたように思ってしまうパターン。
 話をしてもどうせ受け入れてもらえないと、思い込むパターン。

 山崎さんの心を苦しめるものの姿が見え始めました。

まずは、これは単なる夢や瞑想で見た話なのだから、
「不思議なんだけど、ちょっと聞いてくれる?」
と話すことから始めるのが一番だと思われます。

所詮、夢なのですから、これを信じてもらったり、
説得して理解してもらうような事ではないのです。

この人生に与えられたテーマ

「表現すること」、これが本人に繰り返し与えられているテーマです。

 夢日記も解釈をあせらず、イラストを描いたり色を塗ったりして、
楽しむ事から始めるといいのです。

そういう意味でもこの「宇宙の中心のヘビ」は山崎さんに変容を求め、
その間、心理的バランスがとれるようにサポートしてくれているのかも
知れません。
山崎さんはこれまでの心の傷を癒す旅が始まるのでしょう。

彼女が見た「始まりの夢」を思い出すと、
最初に選んだ「下の厳しい道」とは、心の傷を再体験して、自覚して、
癒していくという精神的に厳しい道でした。




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孔雀明王曼荼羅
綾杉 るな
パッチワーク・キルト



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by yumemiryoku | 2009-12-08 21:49 | 6話 マンダラの夢

第5話 蛇ってなあに?

 世界中のヘビの話を集めました。 

 ヘビは沖さんの夢にも、福島さんの夢にも出て来ました。
もちろん私の夢にも出てきます。
そこで、世界中のヘビのシンボルを調べました。

① 大地の母としてのヘビ。女性性。
  大地に生きることから、地の神、水の神
  脱皮することから、死と再生
  地から宝石が取れることから、財宝

② その形から、男性のシンボル。男性性。生殖。

③ 人間の生命エネルギー
  クンダリーニ
  古代インドで生まれた哲学です。
  ムーラダーラ・チャクラに眠るクンダリーニは
  シャクティーという名の女神です。
  頭頂には男神のシバがいます。
  目覚めたシャクティーは夫のシバに会うためにスシュムナ管を
  昇って行きます。
  この二人が合一した時、ひとは覚醒して、悟りを得ます。

④ ウロボロスと混沌
  ウロボロスとは自分の尾を飲み込んで円を描いているヘビのことです。
  原初のカオス(混沌)と永遠のシンボルです。
  始まりも終わりもないもの。

⑤ 宇宙の真ん中のヘビ、世界ヘビ
  北欧の世界創造神話の中にミズガルズという蛇が出てきます。
  「ミズガルズ」とは「まん中のすむ所」を意味し、
  世界の中心を表すそうです。

  インド神話では、インドラ神が星占いをして、
  「全宇宙を支える世界蛇の頭」がどこにあるのかを探ったそうです。

⑥ アスクレピオス
  ギリシャの医療の神

  この神は紀元前にペストが荒れ狂ったローマに
  ヘビの姿で出現しました。
  この神のおかげで、ペストの流行はやみ、
  彼をたたえる神殿が建設されました。

  患者がその神殿で眠ると、この神が夢の中に現れ、診断を告げました。
  目覚めると、聖職者たちがその内容を解釈したそうです。
  この神はひげをはやした男性で、左手に杖を持っています。
  その杖には蛇が巻きついています。

  現在では、病院や薬局などのシンボルマークとして、
  木に二匹の蛇がらせんを描いたものがよく見受けられます。

  蛇が薬草のある所を知っているという伝説はいたるところにあります。

⑦ 人間に知恵をもたらすヘビ 
  古代メキシコ・アステカの神はケツアルコアトルと言う名で、
  「翼のあるヘビ」という意味です。

  古代マヤ族の神はククルカンと言い、やはり「翼のあるヘビ」
  という意味です。

  これらの神々は暦、建築、天文学、農業、薬などの文明を
  人々に教えてくれました。
  海から来て海に去って行きました。

  アダムとイブの話の中のヘビも有名です。

  エデンの園で幸せに暮らしていた二人はヤハウエ神から、
  「この木の実を食べたら死ぬので、けっして食べてはいけない。」と
  言われていました。

  ところが、蛇がイブに言いました。
  「君たちが死ぬことは絶対ないよ。
  神様は君たちがそれを食べると、君たちの眼がひらけ、神のようになり、
  善でも、悪でも一切が分かるようになるのをご存知なだけのことさ。」
                     (『蛇の宇宙史』矢島文夫)

  この件のせいで、ヘビは聖書の中では悪の象徴になりましたが、
  見方を変えると、人間に知恵をもたらした役割を持っています。

⑧ 日本の神話のヘビ
  『古事記』には野の神をカヤノヒメの神と言い、別名、
  ノヅチ(ヘビ)の神と言います。

  出雲大社では毎年イナサの浜で海へびを神様としてお迎えします。
  ご神体は龍蛇神です。
  この神社の神、大国主の命は医療農業を伝えた神でもあります。

  ヤマタノオロチは大河の化身です。

  三輪山の神は麗しい男になって、人間の若いヒメのところに通いました。

  などなど、日本でも女性、男性両方あり、
  医療などと世界に通ずるものもあります。

⑨ 虹のヘビ
  宮古島では、虹をティンパウと呼んで  いたそうです。
  ティンは「天」、パウは「ハブ」という意味で、
  虹を「天の蛇」と見ていた事がわかります。

  中国では、一本出た虹を「虹」と言い、二本出た虹は「蜺(げい)」と呼び、
  雌雄の二匹の蛇が頭を下にして水を飲みにくる形を表しているそうです。

  「虹の蛇」を夢にみた日本の女性がいます。
  いったいこれは何かと尋ねて回り、オーストラリアのアボリジニーについて
  書いた本にそれを見つけました。
  カレルという名前で呼ばれていて、神話や儀礼のなかで
  重要なはたらきをしています。
  造物主であり、豊穣の神だそうです。

⑩ ヘビの子孫と称する王たち
  古代インドのチュロ族は蛇の子孫と自ら称し、
  マハラジャ(大王)の紋章はコブラです。

  カンボジアのクメール族の初代の王はナーガ族(ヘビ族)の王の娘と
  結婚しています。

  ビルマではナーガ族の娘が卵を生み、その中から生まれた男の子が
  王家の始祖となっています。

  古代エジプトの王ファラオの紋章もコブラです。

⑪ 心の中に抑圧したもの
  無意識の中に押し込めていて、まだ直面できていない感情です。


 ざっと並べて見ましたが、「ヘビ」はこんなに多様性がありました。
 カオスから宇宙、陰、陽、大地、水、男、女、生殖、豊穣、権力、知恵、
医療、悟り、などなど。

ヘビは神として、あるいは忌むものとして、人類の歴史や文化中に、
ありとあらゆる姿をとって現れていました。

これを見ていると、心は日常を離れて、
何か宇宙や人類の発生の根源的なものへと
思いが拡大していきませんか。
どうやら「ヘビの夢」は太初のエネルギーを持っているようです。
 

それにしても、ヘビの話が沢山、ありましたねえ。
これでも一部です。
ヘビの夢を見たら、とりあえず、このページから探してみてください。
どれか、あてはまるかもしれません。


では、ここで、山崎さんの夢に戻ってみましょう。

沢山の星がキラキラと宇宙のようなところ。
ど真ん中からポッカリと一匹の蛇の頭がのぞいている夢をみました。


この夢は⑤の「宇宙の真ん中のヘビ」を思わせます。
古代の西欧に、このようなヘビが世界創造神話として語られていたのを
知る由もない女性が、この夢を見ました。

彼女は夢の中で時空を超えて、宇宙の始まりを見てきたのでしょうか。

夢のもつ摩訶不思議な力を見せられる思いです。
心の奥深くには世界に通ずるシンボルが存在します。
この夢はそれをよく教えてくれました。

それでは、次回はもうひとつのキーワード「マンダラ」について考察します。



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by yumemiryoku | 2009-12-03 21:13 | 5話 蛇ってなあに?

 これは過去世から持ち越した課題を教える夢? 


六月の夢
インドで、蓮の花の台の上に座っている釈迦らしき人。
また、日本で台上で瞑想する人をみました。


今度は仏教の夢です。

山崎さんによると、釈迦らしき人と日本の人とには深い縁が感じられたそうです。
インドと日本をつなぐ縁。
一本の糸。

インドで教えを受けた人が、日本でその教えを伝えているのでしょうか。
台の上にいるのですから、歴史上、名の残っている人かもしれません。

これと、山崎さん本人との関わりは分かりません。

これまでの諸問題が解決したことへの祝福かとも思いましたが、
この先の「テーマの提示」の夢の可能性もあるな、と思いました。


 山崎さんは、セミナーの柱の一つである瞑想をしようとすると、
「おしゃべりをしていたい。」と言って、避けていたのですが、
いったん瞑想を始めると深く集中して、必ずなにかのビジョンを見ました。

この集中力は過去世で手に入れたのではないかと
私は考えるようになりました。

夢で過去世が出て来たら、
その当時の未解決の課題が、現世で出て来ているよ。
というサインです。


言い換えると、今現在、何か問題にぶつかっている時、
過去世にその原因がある場合に、その過去世を夢で見せてくれるのです。

この夢そのものが彼女の過去世と言う訳ではありませんが、
どうやら、瞑想した時代があるのは間違いないと思いました。

過去世とインテリア

さて、過去世を知りたいけど、怖いという人も多いでしょう。
直接思い出さなくても、どんな時代に生きていたかは
その人の部屋のインテリアに表れたりします。

言い換えれば、過去世の時代を推測するのに、
インテリアはよい資料になります。

山崎さんの家のインテリアの特徴は、
花が野の姿を思わせるように、活けられている事です。
そして、蓮の花の写真やイラストがいくつも飾られています。
蓮の花は仏教に欠かせない花です。
家の中にいても、どこか、野の優しい風情の中にいるようなインテリアです。
彼女の過去世に、花を愛し、瞑想を愛した時代があるんだろうなと
思いました。


あなたの本棚にはどの時代の本がありますか?

本棚はその人の過去世を知るヒントになります。
過去に生きた時代の本が並べられていることがよくあります。

あなたの部屋に
  エジプトの本が並んでいませんか?
  竜馬の時代の本が並んでいますか?
  ヨーロッパの本が並んでいますか?
  仏教の本が並んでいますか?
  アジアの旅の本ですか?

こころ惹かれる時代はまず、関わりがあったと思っていいと思っています。

自分の過去世を知りたい人は部屋を見回して見ましょう。
きっと、ヒントが見つかるでしょう。


 さて、夢セミナーに戻りますが、この日は、
たまたま私も「密教と曼荼羅(まんだら)」の本を持参していました。

それを、食い入るように見ている山崎さんを不思議な思いで見ました。
やはり、この日は仏教がテーマの日だったんですね。

それから数日してメールがはいりました。

宇宙の真ん中にへびがいる!? 

七月の夢
沢山の星がキラキラと宇宙のようなところ。
ど真ん中からポッカリと一匹の蛇の頭がのぞいている夢をみました。


これは宇宙空間の夢です。

そのど真ん中に蛇の頭がのぞいている、という原初的な夢です。
ヘビは嫌いだと言っていた山崎さんですが、
ここではすでに、「ヘビ」は、恐ろしいものではなくなりました。

よくよく考えると、すごい夢です。
この夢はいったい何を象徴しているのでしょうか。


宇宙の仕組みを表すものに、曼荼羅というものがあります。

ルナがかつて、奈良県の天河神社を訪ねた時、
ちょうど曼荼羅の奉納があっていました。
若いカップルがその絵を持って来ていました。

ミュージシャンのグループがたまたま居合わせていて、
その中のアメリカ人のメンバーが、その絵を見て、
「これは何だ」と驚いていました。
それに答えて、日本人のメンバーが言いました。
「システム オブ ユニバース。」

まさに、曼荼羅とは「宇宙の仕組み」を表したものです。

普通は仏が沢山描かれていますが、それは擬人化されたものです。
ですから、それを拝観する時は、仏を見ると言うより、
その本質は何かと思って見て下さいね。

さてさて、この夢を解釈するためのキーワードは「ヘビ」と「マンダラ」です。
たいへん大きなテーマです。

次回はこれを詳しく見ていきましょう。
まずは、「ヘビ」からです。

「ヘビ」はホント、誰の夢にも出てくる不思議な存在です。



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 さて、今日はこの第4話を推敲してから、
『地球への旅人たち』の推敲をしました。

すると、その日の話は「過去世の夢を見る時」という題でした。
今日は、過去世の夢の話を二つUPすることになります。
共時性が起こりました。
驚きです。

そちらの方では、もう少し詳しく説明しています。
小説が苦手な人も、ここだけでも見たら、参考になると思いますよ。
第74話 です。
サイドバーからリンクしてます。
よかったら覗いて下さいね。       るな

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by yumemiryoku | 2009-12-01 22:17 | 4話 釈迦らしき人の夢