カテゴリ:2話 猿田彦とウズメの命( 1 )

 さて、第一話のへびの通せんぼの夢と瞑想に出て来たサルタヒコの後、
まず、サルタヒコの神についての展開がありました。

数日後に、山崎さんがメールで問い合わせてきました。

山崎 「ウズメノ命」とはなんですか?
ルナ 天のウズメノ命といって、天照大神が天の岩戸に隠れた時に、
    その前で踊ったひとですよ。

こんなメールを交わした後、次の夢セミナーでその事について
話し合いました。

ルナ ウズメノ命がどうしたんですか?
山崎 台所で料理をしていた時に、ふと、「ウズメノ命」という言葉が
    聞こえてきました。
    それで、メールで聞いたんです。

山崎さんはこの「ウズメノ命」に対してどうしていいのか戸惑っていました。


ルナ 私も料理中とか、掃除とかしている時にひらめきがよくあります。
    それを大切にしていますよ。
    それは「ひらめき」に対して、何らかの行動をするという事です。

    今、いったい何をしたらいいのだろうと悩んでありますが、
    一歩踏み出すには、それをインター・ネットで調べたり、
    図書館で本を借りたりしてはどうでしょうか。

山崎 インター・ネットとか出来ないので・・・
ルナ 家族のひとに教えてもらったらどうですか。
    息子さんとか、教えるのは嫌がられないんでしょう。
山崎 はい。教えてやるよ、と言ってくれます。

ルナ この前、瞑想で出て来たサルタヒコの神と天のウズメノ命は
    夫婦ですよ。
    二人を一緒にお祭りしている神社が宮崎にあります。
    荒立(あらたて)神社といいます。

    ニニギノ命が地上に降り立つとき、
    サルタヒコの神が天の八街(やちまた)に立っていました。
    サルタヒコの神は道案内のために迎えに来ていたのです。

    アマテラス大御神が驚いて、急きょ天のウズメノ命を呼び出して、
    「何故、そこに立っているのか、聞いてきなさい。」
    と言われて、一人で尋ねに行きました。

    すると、この二人は互いに一目ぼれして、
    すぐに結婚することになって、二人のための新居を、
    アラアラ立てた神社ということで荒立神社というそうです。

    それが、山崎さんの瞑想などに出て来たのですから、
    なにか面白い組み合わせですよね。

山崎 そういう関係があったのですか。
    それでは、主人に習いながら調べてみます。

面白いことはまだまだ続きました。

 山崎さんがサルタヒコの神を調べようと、ご主人に尋ねたところ、
今度はご主人のほうが
「どうして、サルタヒコなの?」と驚かれたそうです。

ご主人は建設と交通に関わる仕事をしています。
その会社の守り神がサルタヒコの神なのだそうです。
ですから、すぐに調べてくれたそうです。

山崎さんは嬉しそうにパソコンのコピーを見せてくれました。

山崎 夏には、その近くにキャンプにいくので、是非ふたりで行ってきます。


日本神話の神々が出てきました。

しかも現実にご主人の会社の守り神だったという事などとも
重なったりして、思いがけない流れになってきました。

こうして、山崎さんは知らず知らず、一歩を踏み出しました。

神話は私たちの心の中に息づいています 

神話は夢の研究には欠かせない材料です。
神話に出てくる神々は、人間の元型(げんけい)として、
私たちの行動パターンや思考パターンを調べる上で
大変参考になります。


これは心理学者のユングによって、明らかにされ始めました。
ギリシャ・ローマ神話でさえ日本人の深層意識にも見ることができます。
ましてや日本神話ですから、一層、私たち日本人の心の底に息づいているのです。

 これまでは、シンボルのお話をしてきましたが、
新たに「元型」についても見て行きましょう。
今日は、日本の神々の中でも、一番有名なアマテラス大御神です。


 天の岩戸開きの物語を書きますね。

アマテラス大御神は高天原で平安な暮らしをしていました。
母のイザナミの神が亡くなり、弟のスサノオの神が泣きながら
姉のアマテラス大神の所にやってきました。
スサノオの神は高天原で乱暴の限りを尽くし、
とうとう、人が亡くなってしまいました。

アマテラス大御神はついに、自ら天の岩戸にひきこもってしまいました。
そのために世の中は真っ暗になり、悪い神々がはびこってしまいました。

そこで、八百万の神々が天の河原に集まって、アマテラス大御神に
なんとかして岩戸から出てもらう方法はないかと相談しました。

そこで天のウズメノ命が皆の前で踊ることになりました。
その、胸もあらわになった踊りに八百万の神々はおおいに笑い、
その賑やかな声はついにアマテラス大御神にも届きました。

「わたしがいないので、皆困っているはずなのにどうしたのかしら。」
とそっと岩戸を開けたところを、他の神が神鏡をかざして、だまして、
タヂカラヲの神が岩戸を開けると、
ふたたび、アマテラス大神が岩戸からでてきました。
世の中は光を取り戻しました。


そんなあらすじでした。


アマテラスの岩戸籠りの象徴するもの

最近引きこもりが社会問題になっていますが、
心理学から見ると、その元型が、アマテラス大御神にみられるという説があります。

何か事件が起こって、それに対処できずに、引きこもってしまうのは
日本人独特の反応パターンで、その元型をここに見ているのです。

山崎さんが人生を一歩も踏み出せなくなった事は
アマテラスの岩戸籠りの元型に見られます。

家に引きこもってしまった山崎さんを、
岩戸に引きこもったアマテラス大御神と置き換えてみましょう。
また、ウズメノ命も山崎さんです。

(初めての方は、変だと思うかもしれませんが、
夢の中の登場人物は全部自分の一側面と考えます。)
また、ご主人をサルタヒコと置き換えましょう。


アマテラス(山崎さん)はショックのあまり、岩戸に引きこもってしまいました。
ウズメノ命(山崎さん)はダンスの魅力で、引っ張り出すことに成功しました。
そして夫のサルタヒコ(ご主人)の協力によって、今、解放されようとしています。


 そんな、解釈が生まれてきました。
引きこもった彼女を外に引き出してくれる、
彼女自身の中にあるダンスの魅力とはなんでしょうか。

今、唯一彼女が踏み出しているもの。
それは夢セミナーです。

ですから、ウズメノ命の「ダンスの魅力」とは「夢見の力」と置き換えられます。

三年たった今から、振り返ると、このサルタヒコの登場はまさに、
山崎さんの抱える課題を克服してくれる存在の登場を暗示していました。

結果から先に言うと、
苦しみ続ける山崎さんを、出張中でも、ご主人が気付かない筈はなく、
ある日、さりげなく、
「何かつらい事があったら、二人で分かち合おう。
それが夫婦じゃないかな。」
と、尋ねてくれたそうです。

それで、初めて、山崎さんは、自分の中の思いを伝える事が出来ました。
ここに至るまでの話が、この第四章のお話になります。
サルタヒコが、まさしく新たな人生の道先案内人になってくれました。


 神話に触れると、私たちは癒され、再び歩き出すことが出来ます。

山崎さんはこの時は、まだ人生を踏み出せませんが、
夢や瞑想からヒントを得て自由連想をし、メッセージを探り、
ゆかりの神社を訪ねたりして、
これまでの行動パターンを変えて行けばいいのです。

そうやって、ご主人と新しい旅の目的地を見つけて行くうちに、
変化が訪れていることに気づきます。


ルナにもシンクロが起きましたよ。

ルナ自身、ちょうど『姫宮さまたちの物語』で
アメノウズメとサルタヒコを現代語訳したばかりの時に、
このページを推敲しています。
そのシンクロティーにしに驚きました。

二人の神様のお話は、サイドバーでリンクしています。
『姫宮さまたちの物語』⇒「 アメノウズメ 」を見て下さいね。



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by yumemiryoku | 2009-11-27 15:23 | 2話 猿田彦とウズメの命