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2話 殺されそうになる夢

 悪夢からのメッセージを受け取って人生にいかす

木下さんは四十代の女性です。
二十歳ごろに、何度も殺されそうになる夢をみたそうです。

アメリカの戦闘機、B29に追われて、逃げ惑う夢を見ました。
隠れても、機銃掃射が迫って来て、ああもうだめだと
思ったとたん、目が覚めました。


また、こんな夢も見ました。
  
母の里に泊まっていました。
雨戸は閉めず、障子だけ閉めて寝ていると、
米軍兵が銃を構えて撃とうとする影が見えて、
「ここで殺されるんだ。死にたくない・・・」。と
死の直前で目覚めるのです。
 

木下 こんな夢を何度も何度も見ては、生汗をびっしょりかいて、
    へとへとで目覚めるのですが、時計を見るとすべて午前四時でした。
    半年間見つづけたのですが、ある日、
    「私は過去世でこんな死に方をしたんだ。しかも、この時間に。」
    と気づくと、ふっとそんな夢は見なくなりました。

 これは悪夢からのメッセージを本人が理解したので、
そんな夢を見なくなったと思われます。


木下さんは自分は前世で二十歳のころに死んだんだろうと言っていました。
その事に気づいたので悪夢を見なくなったわけです。

 夢が様ざまな死に方を見せて来たので、
大変な思いをさせられてしまいました。
そうしてまでも伝えたかったこととはこうです。

木下 これらの夢は、死がじわじわと迫ってくる恐怖感が共通点でした。
    きっと私はかつてこんな死に方をしたのだろうと思いました。
    これに気づいてからは、
    「とにかく死にたくない。死がこわいのではないが、生きたい。
    生きる事に努力しよう。」と強く思うようになり、
    それが私の生命エネルギーとなって、いまの私を支えています。

    そして、なんでもやりたい事は、全部やってみようと思うように
    なったんです。
    若くして死んで、何もできなかった悔しさを思うと、
    その人の倍、生きようと思うのです。

 木下さんはとても元気なひとで、周りの人までも
明るい思いにさせてくれます。
相手を思いやる心がにじみ出ていて、何か困った事があっても、
この人に相談すれば何とかなる、という頼りがいがある人です。

いつも人の世話をしていて、日本に来て言葉に困っている
外国人たちなどを助けるボランティアなどもしています。

 木下さんの場合はやりたい事が、
人の役に立つことに自然とつながっています。

マザー・テレサの言う、
「隣の人に手を差し出すだけでいいのですよ。」という言葉を
地でいっている人なんだなあといつも思っていました。

その秘密が殺される夢でした。

 死の夢は私たちを不安にさせますが、
このように大切なメッセージが込められています。
恐れずに直面して、人生を明るい方に変えていきましょう。

 心療内科医の話です。

治療している最中に、本人が死ぬ夢を見たら、
大きく回復に向かうしるしなんですよ。


『  』は「古いものの死」を表します。
その人生にもう要らないものが、切り離された、よい兆候なのです。 



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by yumemiryoku | 2009-11-14 20:53 | 2話 殺されそうになる夢